まず、1939年~1950年において電気供給事業の中心的な存在であった日本発送電株式会社の企業統治を会計行動の側面から明らかにし、『明治学院大学経済研究』に「総括原価方式による電気料金認可制度と日本発送電株式会社の企業統治―会計行動の側面から―」という形で発表した。さらに、1951年~1954年の9電力における企業統治を総括原価方式と呼ばれる電気料金決定メカニズムとの関係から明らかにした。この成果はこれまでの研究成果と合わせる形で、拙書『企業統治と会計行動:電力会社における利害調整メカニズムの歴史的展開』に発表した。
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