平成25年度は,東京大学の各図書館・室や,国立国会図書館において,政治学や財政学分野の文献・論文を収集して理論的な枠組みについて考察を行うとともに,平成24年度に収集した史資料及び平成25年度に追加収集した史料を用い,【完成・確立期】(「教員給与制度」については【立法・受容期】を含む)において,「戦後義務教育財政システム」を構成する3つの制度群に影響を与えた象徴的な諸政策を分析対象とし,それに伴う制度変化の態様を考察した.また,上記作業を通じて,政策過程に関与したアクターの確定と見取り図の作成を行った. 史料収集に関しては,群馬県で追加の調査を行った,平成24年度に収集した量的・質的データを基に,群馬県議会図書室,群馬県立文書館,群馬県立図書館,前橋市立図書館等で県議会及び教育関係委員会の会議録,配布資料や,県,教育委員会及び教職員組合の広報誌,機関誌,正史,関係者の回顧録,追悼集等を収集した. 研究成果は,投稿中の論文のほか,2014年中に1編の公表を予定している.
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