• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

分権改革下における義務教育学校運営への参加に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24830107
研究機関龍谷大学

研究代表者

平阪 美穂  龍谷大学, 地域公共人材・政策開発リサーチセンター, 研究員 (80638180)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワードコミュニティ・スクール / 地域運営学校 / 岡山市 / スコットランド / 学校と地域の連携 / 保護者・地域の学校参加
研究概要

2012年度は国内外の保護者・地域住民の学校運営参加制度に関する情報・資料の収集を行うのに加え、スコットランドにおける保護者・地域住民の学校運営参加に対する意識についても調査を実施した。
1.国内調査:
岡山市地域協働学校の事例に焦点を当てて調査を行った。具体的には、岡山市立岡輝中学校、清輝小学校、岡輝公民館、岡山市清輝保育園の関係者にコミュニティ・スクールを利用した地域と一体となった学校・地域改革についてヒアリング調査を行った。この調査結果は、阿部大輔・的場信敬編『地域空間の包容力と社会的持続性』第2章「中学校を核とした「つながり」が子どもを支援する-岡山市地域協働学校を事例に-」にまとめることができた。
2.海外調査:
スコットランド自治政府の担当者、Scottish Parent Teacher Councilの代表者にヒアリング調査を実施した。スコットランドにおける保護者の学校参加に関する政策の動向、保護者の意識について話を聞くことができた。また、学校外ケアの全国組織であるSOSCNの代表及びスタッフにもヒアリングを行い、保護者が具体的に起こした子どものための行動と、それに対する政府の取り組みについても情報を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「活動スタート支援」の採択の決定がされたのが8月末であったことと、新しい環境での研究活動であったためいくらかの遅れが生じている。しかし、国内の事例を書籍の1章としてまとめるという成果を出すことができたのに加え、次年度に予定していた国外調査も前倒しで実施することもできた。しかしながら、学校運営への参加者以外の保護者、地域住民の意識について十分な調査するところまでは至らなかった。

今後の研究の推進方策

これまでの計画に則り、国内のコミュニティ・スクール制度に関する調査研究を継続するとともに、スコットランドにおける保護者協議会を中心とした、保護者の学校参加について調査する。
国内調査では、学校運営協議会委員などに対する聞き取り調査を実施する。また、委員ではない保護者や地域住民についても聞き取りを行う。さらに、コミュニティ・スクール指定校の校長に対して、学校運営協議会の効果的な運営方法、及び組織作りについても調査を実施したい。保護者や地域住民の声を収集する際には個人の特性によるものなのか、一般的な意識なのかの区別が必要であろう。その問題をクリアにするため、できるだけ多くの人からヒアリングを実施するなどの対策を講じたい。
海外調査では、スコットランド政府、エディンバラ市教育当局、ファイフカウンシル教育当局の担当者に聞き取り調査を実施する。保護者の学校参加を促進させるための支援の状況、保護者の全般的な意識について聞き取りをする。また、新カリキュラムにおける保護者の学校参加、教育への参加の位置づけについても調査をおこなう。ただ、スコットランドの保護者に直接話を聞くことは難しい場合も考えられる。保護者が中心となって運営している子ども支援の具体的な取り組みも合わせて見ることで、保護者の教育への参加への意識についても探ることができるのではないかと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 地域空間の包容力と社会的持続性2013

    • 著者名/発表者名
      阿部大輔・的場信敬
    • 総ページ数
      35~54
    • 出版者
      日本経済評論社

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi