研究課題/領域番号 |
24830110
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
市原 麻衣子 関西外国語大学, 外国語学部, 講師 (80636944)
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研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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キーワード | 民主化支援 / ガバナンス / 援助 / 市民社会 |
研究概要 |
平成24年度には第一に、2次資料を用い、日本と米国における民主化支援の対象決定要因分析を行った。これは日米における資料収集を行う前段階での先行研究分析的位置づけを持つもので、不完全な内容ではあるものの、この成果は平成24年10月に日本国際政治学会で発表し、平成25年3月には論文としてThe Carnegie Papersおよび『コスモポリス』より出版した。この研究は、本科研プロジェクトにおいて行う6か国比較を行う前に、従属変数の観点で相違を見せ、比較的2次資料が豊富な日米2か国を取り上げて行った先行的予備調査としての位置づけを持っている。6か国比較を行う上での指針とすべく、先行して行ったものである。 その後ストックホルム(スウェーデン)、パリ(フランス)、東京において行政文書および政府刊行物を中心とした資料収集、民主化支援関連会議への参与観察、および援助関係者を対象としたインタビュー調査を行った。これら資料は日本、あるいは関西外国語大学の位置する大阪においては手に入らないもので、非常に貴重な現地資料の収集が可能となった。また、政府関係者等へのインタビューを通じ、内部資料も手に入れることができた。これら内部資料については引用しないようにと言われているが、今後資料の分析を行う上で大きく役立つことと思われる。さらに、会議への参与観察を行う上で、民主化支援に関わる多数の人物に接触することができ、平成25年に継続することとなるインタビュー調査を行う上での糧となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度冬に大学業務として3週間の出張があったため、当初平成24年度中に行おうと考えていた米国での資料収集活動ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は当初より予定していた日本、オーストラリア、カナダでの資料収集・インタビュー調査・参与観察を行うほか、平成24年度中の実施が叶わなかった米国での資料収集・インタビュー調査・参与観察を行う。また、平成25年度は資料収集を行った全6か国に関して、分析を行う。その成果は複数の学会にて発表するほか、複数の論文として出版する。
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