ロールシャッハ法において、各反応の産出直前の眼球運動を測定・分析する手続きを考案し、各反応の知覚的性質を眼球運動の観点から説明する研究法を確立した。この研究法では、色彩反応の知覚的性質の解明には未だ至っていないものの、色彩反応と類似的な性質をもつ濃淡反応において、濃淡知覚に特有の眼球運動が確認された。また、類似性評価課題やテキストマイニングを用いた研究によっても、眼球運動測定研究から得られた知見を指示・補足するような知見が得られた。 本研究の知見を、色彩ショックの発生メカニズムの解明と解釈法整理に応用した研究を実施中である(平成26年度~27年度 若手研究(B) 課題番号:26780407)。
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