研究概要 |
本実験では自閉症児における論理演算の計算について認知心理学的に仮説を立て、行動実験を行うものであった。 本実験は京都大学こころの未来研究センター別館(2F 発達療育室)を利用し、申請者が京都大学博士課程在学当時に療育対応していた自閉症児をリクルートし論理パズル様式の実験(論理パズルには論理和や論理積、排他的論理和、命題pといった論理演算を組み込んだ)を行った。同様に京都大学こころの未来研究センターにおいて京都市内の小学校からリクルートした定型発達児童を対照群として実験を行った 。今年度はこの結果に関し、ビデオの解析を行い、得られたデータを解析した。結果から自閉症群は定型群と比べ、論理和や論理積、命題pの正答率は差がなかった。しかし、排他的論理和においてのみ自閉症群は定型群に比べて有意に苦手であるという結果が得られた。 この結果については16th European conference on developmental psychology, 3-7 september 2013; Lausanne, Switzerland においてChildren with autism are not good at solving XOR problem. というタイトルで国際学会においてポスター発表を行った。
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