研究課題
外核と接するマントル最下部はD”領域と呼ばれる。液体鉄合金からなる外核に近づくにつれて、D”領域内で温度や化学組成が急変する。この領域を介した物質やエネルギーのやり取りは地球の進化を考える上で重要な手かがりとなるが、その詳細な構造はいまだ明らかになっていない。D”領域の詳細な3次元構造推定を可能にする新しい地震波解析手法を開発した。さらに、その解析手法を北米の高密度地震観測網で収録された膨大な地震波データに適用し、中米下のD”領域の詳細な3次元構造を推定することに成功した。中米下のD"領域を5° × 5° × 50 km のブロックにわけS波速度の3次元構造推定を行った。その結果シート状の高速度層が低速度領域に囲まれている構造を得た。これは過去に沈み込んだファラロンスラブが核・マントル境界に到達し熱境界層の温かい物質が巻き上げられていると解釈でき、マントルダイナミクスの理解に貢献するものである。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 2件)
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