研究課題
本研究課題では、高性能ミリ波吸収材料の創製を目的として、ミリ波吸収周波数の広域制御を狙い、化学的合成法を用いた磁性材料ナノ粒子の開発を行った。平成25年度は、新規磁性金属酸化物の合成を行い、ミリ波吸収特性を観測した。本磁性金属酸化物は、ゾルゲル法による金属酸化物ナノ粒子合成法により得られた。具体的には、金属塩水溶液に塩基性水溶液を混合し、金属水酸化物ゾルを生成させた後、珪素アルコキシドの加水分解・重縮合反応により、ガラスとのコンポジットを生成させた。このコンポジットを分離・洗浄・乾燥させて粉末状にし、高温焼成し、金属酸化物ナノ微粒子を得た。得られた試料について、テラヘルツ分光法を用いてミリ波吸収特性を調べたところ、高周波ミリ波帯域に電磁波吸収ピークが観測された。磁気特性を調べた結果、本磁性金属酸化物は大きな磁気異方性を有していた。この大きな磁気異方性により、高周波ミリ波吸収特性が実現できたと考えられる。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Appl. Phys.
巻: 115 ページ: 172613/1-5
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