研究課題
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本研究では,太陽光存在下において,自然水中の有機鉄錯体の化学反応モデルを構築することを目的とした。まず,モデル有機物とFe(II)による錯体の反応を観察し,錯形成速度定数と解離速度定数が推定された。続いて,光照射による有機物の変化について調べた。特に光分解の速かった部位は高励起波長側の芳香族様の構造部位で,12時間で5割の減少が観察された。また,タンパク様の構造部位は,12時間で2割程度の増加が観察された。一方,錯形成速度定数には大きな変化は見られなかった。芳香族やフミン様の構造部位は鉄との結合に関与するとされているが,部分的な光分解を受けた後も鉄との結合能がほとんど変化しないと考えられる。
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Environmental Science & Technology
巻: Vol. 47 ページ: pp. 1861-1869
10.1021/es3035889
土木学会論文集G(環境)
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