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2013 年度 実績報告書

鉄道高架橋と上部の電化柱等との一体モデルの動的非線形解析による設計基準の再構築

研究課題

研究課題/領域番号 24860020
研究機関東京大学

研究代表者

水谷 司  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10636632)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード鉄道高架橋 / 電車線柱 / 骨組み構造モデル / 耐震性能評価
研究概要

東北地方太平洋沖地震において東北新幹線のRC ラーメン高架橋上に建植された電車線柱が広範囲にわたり多数倒壊した.高架橋本体の復旧に要した時間は短かったものの,電車線柱の撤去,建替え等に時間を要したため,新幹線の運行の再開が大幅に遅れた.このことから高架橋本体の損傷は軽微でも付属物である電車線柱が倒壊した場合には,鉄道システムが大規模に麻痺する可能性があるため,高架橋本体のみならず既設の電車線柱の耐震性能を的確に把握しておく必要がある.しかし,既往の研究では高架橋を考慮せず電車線柱のみに着目して解析が行われていたり,高架橋-電車線柱一体モデルを用いた解析の場合でもモデルの不完全性のため電車線柱の地震時の挙動を正確にとらえるまでには至っていないのが現状である。そこで,本研究では鉄道高架橋と電車線柱それぞれの骨組モデルを構築し,様々な入力波を用いて材料非線形性と幾何学的非線形性を考慮した動的解析を実施することで,既設の電車線柱の耐震性能を明らかにすることを目的とした.特に,さまざまなスペクトル特性を有する地震波を入力してシミュレーションすることで電車線柱が損傷を受け易い地震動の特性や,電車線柱の一般的な基礎形式として使われている砂基礎とアンカー基礎の耐震性能について分析した。その結果,東北地方太平洋沖地震の地震動を入力したときに,既存の砂基礎およびアンカー基礎の電車線柱の固有周期帯が損傷した高架橋上の応答の卓越周期と一致して電車線柱の損傷が大きくなる可能性が示された.

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 東北地方太平洋沖地震においてみられた横浜ベイブリッジの主塔主桁間の衝突とその再現による動的特性の解明2014

    • 著者名/発表者名
      高本剛太郎,水谷司,藤野陽三,シリンゴリンゴディオンシウス
    • 雑誌名

      構造工学論文集

      巻: 60A ページ: 242-248

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 漏洩同軸ケーブルの電界の乱れからのマルチフラクタル解析による降雨検知の試み2014

    • 著者名/発表者名
      水谷司,猪又憲治,辻田亘,藤野陽三,長山智則
    • 雑誌名

      水文水資源学会誌

      巻: 26(5) ページ: 2258-268

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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