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2012 年度 実績報告書

不確実性を考慮した電力系統ネットワークモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24860026
研究機関東京大学

研究代表者

桐山 恵理子  東京大学, 政策ビジョン研究センター, 客員研究員 (70636266)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード電力系統 / ネットワーク / 不確実性 / エネルギー政策 / エネルギー・セキュリティ / シナリオ分析
研究概要

日本のエネルギー政策において原子力と比較して再生可能エネルギーおよび電力系統への研究開発投資がほとんど行われてこなかったことを定量的に示した。さらに、エネルギーセキュリティ確保のための電力系統ネットワークの在り方が、エネルギー供給源の多様化に貢献することを定量的に検証することができた。
日本の将来の電力需給について、下記のシナリオ検討を行った。
1.基本シナリオ(BAUシナリオ)、2.大規模電源(原子力)脱落シナリオ(電力供給の不確実性を考慮したシナリオ)、3.事故・災害リスク等による送配電網分断シナリオ、4.周波数変換設備(FC)増設シナリオ、5.需要地における蓄電システム導入シナリオ(電力需要の不確実性を考慮したシナリオ)、6.再生可能エネルギー等の分散電源導入シナリオ(電力供給の不確実性を考慮したシナリオ)
さらに、電力系統ネットワークの「脆弱性」を測る適切な指標とは何か、日本の電力系統ネットワークはどの程度脆弱性を有しているか、特に脆弱な箇所はどこか、脆弱性を効果的に低減する方策と何か、検討を行った。
平成22年度電力供給計画の概要における連系系統概要マップに、電力系統利用協議会(ESCJ)データ(送電線名とその概略系統図)を付加し、より詳細な最新の日本の電力系統ネットワークモデルを構築した。発電所、主要変電・開閉所、周波数・交直変換設備、需要地をノードとし、送配電網をリンクとした日本の電力系統ネットワークモデルの設計を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成24年10月より研究代表者の不測の病気(入院・胆石手術)のため、平成25年1月までの約4か月間、モデルの研究開発が中断を余儀なくされ、遅れている。

今後の研究の推進方策

電力系統にかかる情報データは、電力系統利用協議会によって管理されている。
本研究に用いるデータは、電力系統利用協議会(ESCJ)による審査及び承認を通過しなければ、研究成果として外部に公開することができないため、データ整備及び分析に非常に多くの時間と労力が必要となる。今後は、電力中央研究所に研究協力を依頼して、手続き的な煩雑さを軽減する方策を検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Lead for Transvaluation of Global Nuclear Energy Research and Funded Projects in Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Eriko Kiriyama, Yuya Kajikawa,Katsuhide Fujita, Shuichi Iwata
    • 雑誌名

      Applied Energy

      巻: 109 ページ: 145-153

    • DOI

      10.1016/j.apenergy.2013.03.045

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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