低圧MF/UF膜ろ過法は、従来の砂ろ過法と比較して精密な固液分離が望めることから次世代の浄水技術として注目されている。一方、膜ファウリングの発生が膜ろ過法の普及を阻む問題となっており、膜ファウリング原因物質を効率的に取り除く前処理技術の開発は喫緊の課題である。我々は、バイオポリマー吸着性能を有する新規樹脂を見いだし、膜ろ過の前処理としての有効性について確認した。また、新規樹脂及び市販の陰イオン交換樹脂についてバイオポリマー吸着能を比較検討した結果、開発樹脂は市販樹脂の4倍のバイオポリマー除去能を有し、不可逆的膜ファウリングの進行を75%抑制できることが明かになった。
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