研究課題
幼虫,前蛹1日目,2日目において頭部で発現している(=頭部の成虫形態の形成に関わる)遺伝子群を特定するため,高速シーケンサーによるトランスクリプトームが進んでいる.現在までに約15万コンティグを得ており,主要なmRNAの配列が明らかになっている.この情報を利用し,RNAiによる形態形成関連遺伝子のノックダウン実験を行ったところ,複数のエピジェネテック因子のノックダウンによって大顎や頬の張り出しのサイズが増大・縮小することが明らかになった.これらは,去年の報告の薬理的作用ともおおむね整合性があり,エピジェネテック因子が武器サイズ可塑性に関連していることがわかってきた.また,既知因子(IISなどの成長因子)においても武器サイズへの明瞭な影響が見られており,本種の分子発生学的操作実験系が,生態発生学的解析に非常に有効であることが確認された.これらの結果は国内外の学会ですでに発表を行っており,現在国際誌への投稿を準備している段階である.上記に加え,共同研究として展開している昆虫の武器形質進化について数報の論文を発表している.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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PLoS ONE
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