1. 蛍光相関分光法および光変換後蛍光減衰法による定量的解析に基づき、結合成分と自由拡散成分の2状態を考慮する、モルフォゲンの細胞外挙動の数理モデルを構築した。これは従来の1状態モデルでは記述しづらい、モルフォゲン分子の局所的集積をうまく記述するものである。 2. XenopusのWnt8およびWnt11に対する抗体を作成し、内在性のWnt蛋白質の分布を可視化した。内在性のWnt蛋白質はドット状の分布を示し、N-sulfo修飾を受けたヘパラン硫酸と共局在を示した。またヘパラン硫酸のN-sulfo修飾に関わる酵素であるNDST1が内在性のWnt蛋白質の適切な分布に必要であると示唆された。
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