研究課題
ミヤコグサー根粒菌の共生系における、根粒内の糖・有機酸動態を明らかにするために、ミヤコグサの有機酸輸送体および糖輸送体の解析を進めている。1)糖輸送体の内在生基質の同定:単糖輸送体を欠失した出芽酵母EBY4000株およびショ糖輸送体を欠失した酵母SUSY7株を用いて相補実験を行ったが、糖輸送体が両酵母とも液胞膜に局在したため、両酵母とも相補されなかった。今後、糖輸送体をアフリカツメガエルの卵母細胞に発現させて、再度輸送活性を測定する予定である。2) 有機酸輸送体の輸送基質の同定:アフリカツメガエルの卵母細胞を用いて、二電極膜電位法により各種有機酸およびアニオンの輸送能を測定した。3) 有機酸輸送体および糖輸送体の発現解析:プロモーターGUS 解析により根粒内における有機酸輸送体および糖輸送体の発現細胞を特定した。4) 有機酸輸送体および糖輸送体のの発現抑制株の作出に取り組んでいる。次年度に解析予定である。
2: おおむね順調に進展している
SWEET が酵母で液胞膜に局在したため相補実験が出来なかったが、それ以外に関しては概ね当初の計画を達成できている。また、相補実験に関してもアフリカツメガエルの卵母細胞を用いた系で再度行う予定である。
大きな遅れはないため、当初の計画通りに進める。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件)
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