研究課題
前年度に作製した植物遺伝子の強制発現プラスミドベクターを用い、初期化4因子 (Oct3/4,Sox2,Klf4,Myc)をドキシサイクリン存在下で強制発現可能なマウス胎仔由来繊維芽細胞(MEF)にレトロウイルスを用いて強制発現を行った。その後、ドキシサイクリン添加を行い初期化4因子の発現を誘導し、体細胞リプログラミングにおける効率の検討を行った。今回選択した植物遺伝子の発現に伴うリプログラミング効率の優位な向上は認められなかったが、エピゲノム制御因子の多くは、単独ではなく、複数の遺伝子が複合体を形成して機能することが知られていることから、複数の遺伝子を同時に強制発現させた後にリプログラミングの効率を検討している。本研究では、植物のエピゲノム修飾因子を使用しているため、安全性評価のためには、エピゲノム状態の変化や遺伝子変異の誘導効率などをゲノムワイドに確認する必要がある。本年度は、遺伝子変異同定法としてExome-seq法、また、強制発現した遺伝子が作用したゲノム領域の同定を行うためにChIP-seq法の立ち上げを行った。これらの実験系においても、バイオインフォマティクスによる解析法を確立しており、High-throughputシーケンサーを用いたゲノム解析、エピゲノム解析が可能な環境の構築が完了した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Cell
巻: 156 ページ: 663-677
10.1016/j.cell.2014.01.005.
http://first.lifesciencedb.jp/archives/8458
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/140214-095605.html