コリネ型細菌のグルタミン酸過剰生産を誘導するストレスに応答して転写量が増大する遺伝子計6種類について、各遺伝子の破壊株および増幅株を用いて機能解析を行った。増幅株では対照株との顕著な違いが観察されなかった。一方、2種類の遺伝子破壊株では、それぞれビオチン制限条件下あるいはTween40添加条件下で対照株に比べ生育ならびにグルタミン酸生産性の上昇傾向が認められ、別の1種類の遺伝子破壊株ではペニシリン添加条件下で低下傾向が認められた。また、GFPおよびRFPをレポーターとするプロモータアッセイ系を構築し、機能未知遺伝子の上流領域にストレス応答性プロモータが存在するかどうか、解析を進めている。
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