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2013 年度 実績報告書

新規ナルコレプシー疾患感受性遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 24890047
研究機関東京大学

研究代表者

豊田 裕美  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90637448)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード精神神経科学 / 睡眠 / 遺伝学 / 免疫
研究概要

ナルコレプシーは過眠症のひとつであり、日中の強い眠気と情動脱力発作を主徴とする。患者の脳髄液中では、神経ペプチドであるオレキシンが顕著に減少しており、患者脳では、オレキシンを産生する神経細胞(オレキシン細胞)の脱落が認められる。
研究代表者は、ナルコレプシー感受性遺伝子の同定を目的として、日本人ナルコレプシー患者425名、日本人健常者1626名を対象としたゲノムワイド関連解析を行った。結果、免疫関連遺伝子Aのプロモーター領域に位置する一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism, SNP)が、ナルコレプシーと強く関連することを明らかにした。さらに、独立したサンプルセット(日本人患者240名、日本人健常者869名)を用いて、当該SNPの遺伝子型を決定し、関連解析を行ったところ、このSNPが疾患と関連していることが再現された。
また、ナルコレプシー患者の遺伝子Aの発現レベルが、健常者と比較して有意に低いことを見出した。遺伝子Aは単球等の免疫細胞に発現し、炎症部位から放出されるリガンドに応答して免疫細胞の遊走性を制御することで、免疫応答の起点となることが知られる。そこで、横浜市立大学との共同研究により、ヒト単球の遊走性と疾患感受性SNPの遺伝子型に関連があるか検討した。結果、このSNPのリスクアリルをホモで持つ人は、そうでない人と比較して、リガンドへの単球の遊走性が低いことを明らかにした。
さらに、遺伝子Aノックアウトマウスを用いた研究により、遺伝子A を持たないマウスは、炎症誘発後のオレキシン発現量が野生型と比較して抑制されること、それに伴って、行動量も減少することを明らかにした。
これらのことより、ナルコレプシー患者は遺伝子Aの発現が低下しているため、炎症応答時にオレキシン発現量が低下しやすく、覚醒を維持できないという仮説が示唆される。

現在までの達成度
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Genome-wide analysis of CNV (copy number variation) and their associations with narcolepsy in a Japanese population2014

    • 著者名/発表者名
      Yamasaki M, Miyagawa T, Toyoda H, Khor SS, Koike A, Nitta A, Akiyama K, Sasaki T, Honda Y, Honda M and Tokunaga K.
    • 雑誌名

      Journal of Human Genetics

      巻: 3 April 2014 ページ: 1,6

    • DOI

      10.1038/jhg.2014.13

    • 査読あり
  • [学会発表] ゲノムワイド関連解析によるナルコレプシー疾患感受性遺伝子の探索

    • 著者名/発表者名
      豊田裕美、宮川卓、Khor Seik Soon、川嶋実苗、山崎茉莉亜、小池麻子、田中進、本多裕、本多真、徳永勝士
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会 第58回大会
    • 発表場所
      仙台市、江陽グランドホテル

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公開日: 2015-05-28  

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