過活動膀胱(OAB)へのメタボリックシンドロームの関与が報告されているが、具体的な生活習慣とOABの関係は十分明らかになっていない。本研究では、OAB症状管理の看護ケア技術確立をめざし、生活習慣や肥満によって生じる骨盤底機能低下と、OABの関係を検討した。その結果、女性OAB患者は肥満ではなかったが骨盤底が伸展していた。一方で、地域在住高齢者ではOABの有無での具体的生活習慣の違いを明らかできなかった。以上より、女性の骨盤底機能低下はOABの危険因子であり、OAB発症には性差がある可能性が示唆された。今後、性別や年齢別のOABと生活習慣の関係のさらなる検討が必要である。
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