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2012 年度 実績報告書

妊婦健診における栄養指導システムの構築と臨床導入への提案

研究課題

研究課題/領域番号 24890054
研究機関東京大学

研究代表者

白石 三恵  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50632220)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード国際情報交換 / 看護学 / 妊婦 / 栄養
研究概要

1.実施概要:個々の妊婦の栄養摂取状態を把握し、その結果に基づいた栄養指導内容を提供するシステムの構築、効果の検証を行うことを目的に、平成24年度は食習慣・食環境質問紙の作成、妊婦の栄養摂取状況についての事前調査、栄養指導内容の検討を行った。
2.実施計画:
①文献レビューから食習慣・食環境質問紙の作成 ②妊婦の栄養状態についての事前調査 ③栄養素摂取量調査ツールの準備 ④栄養指導用リーフレット作成 ⑤倫理申請準備
3.実施結果:
①オンラインデータベースを用いて、妊娠中の食習慣・食環境の妊娠経過への影響に関連する論文を検索し、栄養改善に必要な情報を集約した後、妊婦の食習慣・食環境を把握するための質問紙を作成した。②妊婦の栄養素摂取量、食習慣・食環境について、妊娠中期・末期の妊婦を対象に調査を行い、多くの妊婦において鉄、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、カルシウムの摂取量が推奨量や目安量を下回っていることを明らかにした。③栄養指導システムの臨床導入に伴い、タブレット型コンピューターを用いて妊婦が直接栄養素摂取量の回答を入力し、そのまま栄養価計算を行うことのできるツールを試行するための準備を行った。④臨床助産師や栄養分野の専門家と協働し、個々の栄養素摂取量及び食習慣・食環境に応じた妊婦説明用のリーフレットの作成、説明内容の検討を行っている。⑤倫理申請書を作成中である。調査フィールドには了解を得ているため、倫理審査承認後はプレテスト及び本調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度のフィールド調査に使用する質問紙・タブレット型コンピューターについては準備済である。妊娠期の栄養改善に有効だと思われる指導方法については、臨床助産師・栄養専門家とともに先行文献を用いながら現在検討中である。栄養改善のための説明に使用するリーフレット等は近日完成予定である。フィールドは既に決定しており、また臨床スタッフの承諾も得られている。来月初めには倫理申請書を提出予定であり、倫理委員会の承認を得られれば、フィールド調査が開始できる状態にある。

今後の研究の推進方策

平成25年5月に倫理申請書を提出し、倫理委員会の承認を得てから7月からフィールド調査開始予定である。フィールド調査開始前には、栄養に関する知識・介入方法についての勉強会を栄養指導の実施者である臨床助産師に対して行う。ランダム化比較試験を予定しているため、ランダム化の遂行が確実に行えるよう、臨床助産師に周知する。
栄養指導システムのプロセス評価の検討項目、評価者もすでに決定している。ランダム化比較試験開始後、プロセス評価も実施予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 東京大学大学院医学系研究科 母性看護学・助産学分野

    • URL

      http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/midwifery/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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