研究概要 |
基礎歯科医学的研究:「実験的歯髄炎に伴う末梢組織内および中枢神経系内の動態に対する免疫組織学的・遺伝子発現解析による基礎的研究」について 実験動物としてpentobarbital sodiumにて麻酔したSD系ラット等を用いて、マスタードオイル等を歯髄に適用させ実験的歯髄炎を誘発し、以下について検索した。 ①, 歯髄神経の興奮に伴い中枢性感作が生ずる可能性を詳細に検索するため、興奮性アミノ酸Glutamateの受容体NMDARサブユニットのmRNA発現動態を解析した。 ②, 同時に、アストロサイトに特異的に発現するGFAPのmRNA発現、ミクログリアの活性化については中枢性疼痛処理機構と特に関係があるとされているp38MAPKやATPのP2X受容体等のmRNA発現を検索し、グリア細胞の活性化を解析した。さらに各種修飾因子の影響や細胞機能の活性化状態を免疫組織化学的手法を用いて行った。
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