研究概要 |
本研究では,コラーゲン電着固定化チタンを生体組織に埋入した際、チタン表面に誘導される細胞が発現する細胞接着分子を明らかにするために、(1)コラーゲン電着固定化したチタンプレートを培養皿底面におき、コラーゲン電着固定化チタン上での線維芽細胞の培養系の確立 (2)培養線維芽細胞で発現したタンパク質やRNAを抽出し発現した細胞接着分子の特定を行ってきた。 現時点において本研究は、コラーゲン電着固定化したチタンプレートを培養皿におき、コラーゲン電着固定化チタン上での線維芽細胞様細胞(L929)の培養が可能であることを確認した。そして、この培養系から得られた細胞を用いてPCR、ウエスタンブロットにより、コラーゲン電着固定化の有無によるインテグリンβ1の発現量の差の比較を行っている。 これまでの実験系ではPCR、ウエスタンブロットで評価するには細胞数が少なかったため、今後は細胞数を増やして実験を継続していく必要があると考えられる。
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