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2013 年度 実績報告書

糖尿病性腎症におけるミトコンドリア異常とオートファジー

研究課題

研究課題/領域番号 24890089
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

森田 善方  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (40636130)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード糖尿病性腎症 / 糸球体上皮細胞
研究概要

糖尿病性腎症を有する患者において糸球体上皮細胞障害が尿蛋白出現に大きく寄与することが明らかとなっている。糸球体上皮細胞は分裂能を有さない高分化細胞であり、一度障害をうけると即座に機能障害や細胞死がもたらされ、尿蛋白の出現に繋がる。つまり、糸球体上皮細胞における恒常性の維持が尿蛋白発症抑制に不可欠である。近年、細胞内浄化機構の一つであるオートファジー・リソソーム系の異常が、各臓器でのオルガネラ異常を引き起こし、代謝性疾患や変性疾患など様々な疾患の原因となることが報告されている。しかしながら、これまで腎症発症・進展におけるオートファジー・リソソーム系の関与は明らかではない。そこで、当院で施行し同意の得られた糖尿病性腎症患者の腎生検サンプルを用いてオートファジー活性をオートファジー分解担蛋白であるP62蛋白の染色により評価した。その結果、同じ糖尿病腎症の患者でも微量アルブミン尿期の患者ではP62蛋白の蓄積を認めなかったが、高度蛋白尿患者では糸球体上皮細胞へのP62蛋白の蓄積を認めた。このことから、高度蛋白尿の状態では糸球体上皮細胞におけるオートファジー活性が低下している可能性が示唆された。そこで糖尿病状態での糸球体上皮細胞障害とオートファジーとの関連を検討するために、糸球体上皮細胞特異的オートファジー欠損マウス(Podo-Atg5-/-)を作製し、高脂肪食負荷により肥満2型糖尿病モデルを作製、糸球体構造の変化、蛋白尿の出現について検討を行った。その結果、オートファジー活性が保たれている場合には高脂肪食負荷により微量アルブミン尿を認めたが、オートファジー活性を欠損させたマウスにおいては蛋白尿の著しい増加を認めた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fatty acids are novel nutrient factors to regulate mTORC1 lysosomal localization and apoptosis in podocytes.2014

    • 著者名/発表者名
      Yasuda M, Tanaka Y, Kume S, Morita Y, Chin-Kanasaki M, Araki H, Isshiki K, Araki SI, Koya D, Haneda M, Kashiwagi A, Maegawa H, Uzu T.
    • 雑誌名

      Biochim Biophys Acta.

      巻: 1842 ページ: 1097-1108

    • DOI

      10.1016/j.bbadis.2014.04.001.

    • 査読あり
  • [学会発表] 飽和脂肪酸はmTORC1過剰亢進を介し糸球体上皮細胞のアポトーシスを惹起する.2013

    • 著者名/発表者名
      安田 真子, 田中 敬, 久米 真司, 森田 善方, 荒木 久澄, 一色 啓二, 荒木 信一, 古家 大祐, 羽田 勝計, 柏木 厚典, 宇津 貴, 前川 聡.
    • 学会等名
      第28回日本糖尿病合併症学会
    • 発表場所
      旭川
    • 年月日
      20130913-20130914

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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