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2012 年度 実績報告書

Xenograftモデルを用いた前立腺癌予後予測血中マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 24890098
研究機関京都大学

研究代表者

寺田 直樹  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60636637)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード前立腺癌 / バイオマーカー / xenograft
研究概要

1)質量顕微鏡を用いたxenograft腫瘍組織内の蛋白発現とその局在解析
申請書に記したように、当研究室では臨床検体由来のxenograftを数系統確立しており、現在までにARの発現やmutationなどのcharacterizationを行った4系統について、それらの腫瘍組織切片を質量顕微鏡を用いたImazing mass spectrometry(IMS)を行った。まず切片に蒸着させるマトリックスを数種類試したのちに選択し、同一の条件で比較検討できる設定を行った。その設定の元、4系統から採取した組織切片に上記のIMSを行い、それぞれの腫瘍組織で高発現しているタンパク質の中から、xenograftの悪性度と比例しているものを選出した。これらの候補タンパク質を順次RT-PCR, Western blotでvalidationを行っている段階である。
2)腫瘍から血中に分泌される蛋白の高感度質量分析装置による解析
上記1)と同時に、4系統のマウス血清を用いて、高感度質量分析装置によるプロテオーム解析を行っている。この解析によって得られた候補と1)の候補とを比較してさらなる絞り込みを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記のとおり、xenograftの組織を用いたIMSや血清を用いた質量分析は、概ね順調にworkすることが確認できている。候補蛋白のvalidationには時間がかかっているが、現在のmethodで当初の目的は達成できると考えている。

今後の研究の推進方策

上記の方法で選出した候補蛋白について、臨床検体やTissue microarrayの免疫染色を行い、臨床的悪性度との相関も評価する。そののち、これらの候補蛋白のELISAの系を確立し、当科ですでに保存している前立腺癌患者の血清を用いてその臨床データとの相関をretrospectiveに確認する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 臨床検体由来のマウス異種移植片を用いた、蛋白質量分析による前立腺癌新規バイオマーカーの同定2013

    • 著者名/発表者名
      吉川武志
    • 学会等名
      第22回泌尿器科分子細胞研究会
    • 発表場所
      ホテル日航高知旭ロイヤル
    • 年月日
      20130308-20130309
  • [学会発表] A Proteomic Approach Using a Patient Derived Xenograft Model for Identification of a Novel Biomarker in Prostate Cancer2012

    • 著者名/発表者名
      吉川武志
    • 学会等名
      第71回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      ロイトン札幌
    • 年月日
      20120919-20120921

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公開日: 2014-07-24  

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