Neuron保護作用を持つNecdin蛋白質自身のSUMO化と、Necdin結合蛋白質のSUMO化調節機構について解析を行った。Necdinは、in vitro SUMO化反応系でSUMO化され、RanBP2のE3 ligase部位によりSUMO化はさらに亢進した。またNecdinは、神経幹細胞の核膜孔においてRanBP2、RanGAP1と複合体を形成し、RanGAP1の脱SUMO化を促進することが分かった。これらの結果はNecdinは自身がSUMO化されるだけでなく、RanGAP1のSUMO化を制御することで、核膜孔を介した輸送等に関与する重要な知見であると考える。
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