Ｗｎｔ／ｄｅｃｏｒｉｎ経路を介した造血幹細胞制御の解明

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24890112
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 一井 倫子 大阪大学, 大学院医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (30633010)
• 研究期間 (年度): 2012-08-31 – 2014-03-31
• キーワード: 造血微小環境

研究概要

骨髄内での血液細胞産生は、造血幹・前駆細胞を取り囲む微小環境に強い影響を受けている。本研究では、Wntによって微小環境内に産生されるデコリンが、ヒト造血幹細胞の維持に働いている事を明らかにした。また、ヒト骨近傍領域に存在する未知の細胞分画を発見し、解析を行った。この細胞は血管内皮前駆細胞と考えられ、ヒト造血幹細胞を制御する新たな微小環境細胞の可能性が考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] The utility of flow cytometry in evaluating prognostic factors of multiple myeloma (2013)
  • 著者名/発表者名: Ichii M, Oritani K, Kanakura Y
  • 雑誌名: Cytometry Research 巻: 23(2) ページ: 1-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] 多発性骨髄腫における正常造血 (2013)
  • 著者名/発表者名: 一井倫子、織谷健司、金倉譲
  • 雑誌名: 血液内科 巻: 第66巻特別増刊号 ページ: 372-377
• [雑誌論文] Complementary regulation of early B-lymphoid differentiation by genetic and epigenetic mechanisms (2013)
  • 著者名/発表者名: Yokota T, Sudo T, Ishibashi T, Doi Y, Ichii M, Orirani K, Kanakura Y
  • 雑誌名: Int J Hematol 巻: 98(4) ページ: 382-389
  • 査読あり
• [学会発表] Analysis of human endosteal HSC niche; a novel CD34high ESAMhigh subset is adjacent to trabecular areas of human bone marrow (2013)
  • 著者名/発表者名: Ichii M, Oritani K, Yokota T, Ishibashi T, Sudo T, Fujita N, Kincade PW, Kanakura Y
  • 学会等名: 18th Congress of European Hematology Association
  • 発表場所: Sweden
  • 年月日: 20130613-16
• [図書] Annual Review血液2013 (2013)
  • 著者名/発表者名: 一井倫子
  • 総ページ数: 244(pp9-15)
  • 出版者: 中外医学社
• [備考]
  • URL: http://www.hematology.pro/