現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書における研究計画①脊髄損傷後のTh1細胞投与による運動を支配する神経回路への影響 トレーサーにより皮質脊髄路を可視化することによりTh1細胞を投与すると軸索再構成が促進されることを見出した(Ishii et al., Cell Death Dis 2012)。 研究計画②/③脊髄損傷後のTh1細胞投与によるミクログリア/マクロファージへの影響 免疫組織学染色とフローサイトメトリーによりTh1細胞を投与すると損傷部のミクログリア/マクロファージが活性化して、神経保護作用のあるM2というタイプのミクログリア/マクロファージが増殖することが分かった(Ishii et al., Cell Death Dis 2012)。 研究計画④Th1細胞の脊髄損傷後のミクログリア/マクロファージ活性化におけるifn-γの役割 ifn-γノックアウトマウス由来のTh1条件のリンパ球を用いた実験により、Th1細胞の治療効果はifn-γに依存することが分かった。またifn-γの発現に依存してTh1細胞からIL-10が分泌が促進されて神経保護作用を持つことが分かった(Ishii et al., Cell Death Dis, Under revision)。
|