当初の計画通り安定したコラーゲン結合性骨形成因子(CBD-BMP4)をトランスジェニックカイコから精製した。分子量の測定により、完成を確認した。CBD-BMP4をエンテロキナーゼでCBDを再度切断し、それをSDSポリアクリルゲルに分溜し、PVDF膜に転写した。ゲルはクマジーブリリアントブルー染色した。膜はヤギ抗BMP4抗体を使用し、インキュベートしECLシステムで可視化した。CBD-BMP4は52.5KDa、CBDは39KDa、BMP4は13KDaで確認できた。また、in vitroでのコラーゲン結合能を確認した。これらの成長因子をコラーゲンメデイウムで1時間培養し、ヤギ抗BMP4抗体を混和した培養液内にコラーゲンとともに留置し、染色変化を確認した。BMP4では、早期に培養液内に漏出し染色された。CBD-BMP4では、7日目でも染色はされていなかった。 続いて、マウスを用いた骨内残留の検討を行った。CBD-BMP4とBMP4を蛍光ラベリングし、それらをマウス大腿骨内に投与した。1、3、7、14日目に屠殺し非脱灰凍結切片を作成し、蛍光顕微鏡でそれらを観察した。BMP4は早期に蛍光ラベリングされたそれらが、消失していた。CBD-BMP4は14日目でも残存が確認できた。
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