加齢黄斑変性は加齢を背景とした網膜色素上皮細胞(以下RPE)の機能異常が原因で発症する。本研究では、AMPキナーゼ(AMPK)に着目し、加齢によるRPEの機能異常におけるAMPKの役割を解明することを目的とし研究を行った。加齢黄斑変性でみられる慢性炎症のモデルにおいて、RPEの細胞増殖、遊走をAMPKの活性化が抑制することを明らかにした。また、慢性酸化ストレスを細胞に負荷することによって、RPEの老化を誘導できることを明らかにした。さらに、老化に伴うRPEの細胞機能の変化を評価する実験法を確立した。
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