Dll4-Notchシグナルの新生内膜増殖に対する影響の検討 (in vivo): Dll4-Notchシグナルを抗マウスDll4中和抗体を用いてブロックすることで血管障害後の新生内膜増殖が抑制された。対照群としてisotype control IgGを用いた。中和抗体によるDll4-Notchシグナルのブロック効果は、新生内膜におけるNotch1 intracellular domainの免疫染色により確定された。さらに新生内膜において、マクロファージの浸潤や、MCP-1、MMP-9やIL-1bなどの重要な炎症性物質の発現が、中和抗体治療によって減少した。 マクロファージ由来の炎症反応におけるDll4-Notch シグナルの役割の検討 (in vitro): マウスマクロファージ系細胞のRAW264.7をDll4 siRNAで処理することで、MCP-1、MMP-9やIL-1bなどの炎症性物質のRNA発現が減少した。逆にRAW264.7細胞をDll4のリコンビナントタンパクをコーティングしたプレート上で培養することで、これらの炎症性物質の発現が増加した。
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