黄疸肝におけるバクテリアル・トランスロケーションのメカニズム解明と制御

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24890151
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 小児外科学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 矢田 圭吾 徳島大学, 大学病院, 医員 (00633893)
• 研究協力者: 島田 光生 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス 研究部, 教授 (10216070) ; 石橋 広樹 徳島大学, 病院, 講師 (20314867) ; 森 大樹 徳島大学, 病院, 助教 (70448330)
• 研究期間 (年度): 2012-08-31 – 2014-03-31
• キーワード: 閉塞性黄疸 / 胆道閉鎖症 / バクテリアル・トランスロケーション / 肝線維化 / 大建中湯

研究概要

胆道閉鎖症動物モデルとして、総胆管結紮ラットモデルを使用し、大建中湯(TU-100)による効果について検討した。大建中湯投与群では、総胆管結紮のみの群と比較して3日目のGPT値、14日目のヒアルロン酸値およびBT発生率が低値・小腸粘膜構造が保たれ・肝線維化およびαSMA発現も抑制された。さらに、総胆管結紮ラットから単離した星細胞を用いたin vitro実験では、大建中湯投与により有意に活性化抑制効果を認めた。以上より、胆道閉鎖症に伴う肝線維化の進行にはBTによるHSCの活性化が関与している可能性があり、大建中湯はその両者の抑制することで肝障害を改善することが期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Iliopsoas Abscess in an Infant (2014)
  • 著者名/発表者名: Ishibashi H, Oshio T, Sogami T, Nii A, Mori H, Yada K, Shimada M
  • 雑誌名: J Med Invest 巻: 61 ページ: 213-216
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nii A.Dye-assisted lymphatic sparing laparoscopic Palomo varicocelectomy in children (2014)
  • 著者名/発表者名: Ishibashi H, Mori H, Yada K, Shimada M, Sogami T
  • 雑誌名: J Med Invest 巻: 61 ページ: 151-155
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of Bevacizumab on liver damage after massive hepatectomy in rats (2014)
  • 著者名/発表者名: Mori H, Ishibashi H, Shimada M, Utsunomiya T, Asanoma M, Yamada S, Saito Y, Yada K, Iwahashi S, Ikemoto T, Imura S, Morine Y
  • 雑誌名: Hepatogastroenterology 巻: (in press)
• [雑誌論文] Laparoscopic resection of hepatoblastoma. Case report and literature review (2014)
  • 著者名/発表者名: Yada K, Ishibashi H, Mori H, Sato H, Shimada M
  • 雑誌名: Asian Journal of Endoscopic Surgery 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinical features and outcomes of hepatoblastoma (2014)
  • 著者名/発表者名: Yada K, Ishibashi H, Mori H, Sato H, Shimada M
  • 雑誌名: Hepatogastroenterology 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 術後縦隔膿瘍を来たした横隔膜ヘルニアの1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 矢田圭吾、石橋広樹、森大樹、島田光生
  • 雑誌名: 日本小児外科学会雑誌 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 膵・胆管合流異常アップデート (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹,島田光生,森根裕二,森大樹,矢田圭吾
  • 雑誌名: 膵・胆管合流異常と胆道癌小児外科 巻: 45(6) ページ: 661-664
  • 査読あり
• [雑誌論文] 小児腹部疾患における開腹手術と鏡視下手術の現状 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹,森大樹,矢田圭吾,島田光生
  • 雑誌名: 鼠径ヘルニア小児科 巻: 54(4) ページ: 415-421
  • 査読あり
• [雑誌論文] プロが見せる手術シリーズ(2):難易度の高い消化管手術 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹,森大樹,矢田圭吾,島田光生
  • 雑誌名: 胃食道分離術.小児外科 巻: 45(8) ページ: 813-817
  • 査読あり
• [雑誌論文] 膵・胆管合流異常アップデート (2013)
  • 著者名/発表者名: 森大樹,島田光生,石橋広樹,森根裕二,矢田圭吾
  • 雑誌名: 膵・胆管合流異常の全国集計成人の特徴小児外科 巻: 45(6) ページ: 614-616
  • 査読あり
• [雑誌論文] 若手小児外科医のECFMG certificate取得への挑戦〜米国小児外科臨床留学を目指して〜 (2013)
  • 著者名/発表者名: 矢田圭吾、石橋広樹、森大樹、島田光生
  • 雑誌名: 四国医学雑誌 巻: 69(3,4) ページ: 187-192
  • 査読あり
• [学会発表] Kampo medicine"Daikenchuto"prevents bacterial translocation and hepatic fibrosis in bile duct ligated rats (2014)
  • 著者名/発表者名: Keigo Yada, Hiroki Mori, Hiroki Ishibashi, ,Mitsuo Shimada
  • 学会等名: International Hepatopancreatobiliary association (IHPBA2014)
  • 発表場所: 韓国(COEX)
  • 年月日: 20140322-27
• [学会発表] 極低出生体重児発症の鼠径ヘルニアに対するLPEC法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹、森大樹、矢田圭吾、佐藤宏彦、島田光生
  • 学会等名: 第26回日本内視鏡外科学会総会
  • 発表場所: 福岡県(福岡国際会議場)
  • 年月日: 20131128-30
• [学会発表] Finger assistを併用した腹腔鏡補助下高位鎖肛根治術 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森大樹、石橋広樹、佐藤宏彦、矢田圭吾、島田光生
  • 学会等名: 第26回日本内視鏡外科学会総会
  • 発表場所: 福岡県(福岡国際会議場)
  • 年月日: 20131128-30
• [学会発表] 若手外科医のECFMG取得への挑戦:初期・外科後期研修中に効率よくECFMGを取得するためのコツとピットフォール (2013)
  • 著者名/発表者名: 矢田圭吾、石橋広樹、森大樹、佐藤宏彦、島田光生
  • 学会等名: 第75回日本臨床外科学会総会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
  • 年月日: 20131121-23
• [学会発表] 小児鼠径部ヘルニア疾患に対するLPEC法の現況と適応拡大 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹、森大樹、矢田圭吾、佐藤宏彦、島田光生
  • 学会等名: 第75回日本臨床外科学会総会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
  • 年月日: 20131121-23
• [学会発表] 重症心身障害児(者)のGERDに対する腹腔鏡下Nissen噴門形成術の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森大樹、石橋広樹、佐藤宏彦、矢田圭吾、島田光生
  • 学会等名: 第75回日本臨床外科学会総会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
  • 年月日: 20131121-23
• [学会発表] 胎生期発生の腹腔内停留精巣奇形腫の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森大樹,石橋広樹,矢田圭吾,佐藤宏彦,島田光生
  • 学会等名: 第22回日本小児泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 東京都(東京ビッグサイトTFTホール)
  • 年月日: 20130710-12
• [学会発表] 天性尿道皮膚瘻の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹,森大樹,矢田圭吾先2013年7月10日-12日
  • 学会等名: 第22回日本小児泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 東京都(東京ビッグサイトTFTホール)
  • 年月日: 20130710-12
• [学会発表] 小児abdominoscrotal hydroceole(ASH)に対する腹腔鏡下手術 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹,矢田圭吾,森大樹,佐藤宏彦,島田光生
  • 学会等名: 第50回日本小児外科学会学術集会
  • 発表場所: 東京都(京王プラザホテル
  • 年月日: 20130530-0601
• [学会発表] Clinical features and outcomes of Hepatoblastoma (2013)
  • 著者名/発表者名: Yada K, Shimada M, Ishibashi H, Satou H, Mori H, Utsunomiya T
  • 学会等名: 第50回日本小児外科学会学術集会
  • 発表場所: 東京都(京王プラザホテル
  • 年月日: 20130530-0601
• [学会発表] ラットの膵・胆管合流異常症モデルの意義と課題 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森大樹,石橋広樹,佐藤宏彦,矢田圭吾,島田光生
  • 学会等名: 第50回日本小児外科学会学術集会
  • 発表場所: 東京都(京王プラザホテル
  • 年月日: 20130530-0601
• [学会発表] 胆道閉鎖症ラットモデルにおけるバクテリアルトランスロケーションと大建中湯による予防効果についての検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 矢田圭吾,島田光生,石橋広樹,佐藤宏彦,森大樹
  • 学会等名: 第50回日本小児外科学会学術集会
  • 発表場所: 東京都(京王プラザホテル
  • 年月日: 20130530-0601
• [学会発表] 胎児診断され先天性胆道拡張症との鑑別を要した胆道閉鎖症の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石橋広樹、森大樹、矢田圭吾、島田光生
  • 学会等名: 第40回日本胆道閉鎖症研究会
  • 発表場所: 茨城県(茨城県近代美術館)
  • 年月日: 2013-11-16
• [学会発表] Risk of carcinogenesis in the biliary epithelium in patients with pancreaticobiliary maljunction through both epigenetic and genetic regulation (2013)
  • 著者名/発表者名: Mori H, Ishibashi H, Utsunomiya T, Imura S, Morine Y, Ikemoto T, Yada K, Shimada M
  • 学会等名: International Surgical Week (ISW 2013)
  • 発表場所: ヘルシンキ(Helsinki Exhibition and Convention Centre)
  • 年月日: 2013-08-25