今後の研究の推進方策 |
今後は感染モデルを用いた発癌予防のin vivo実験を中心に研究を進める予定。 感染モデルの除菌1) H.pyloriの除菌療法を参考として、検討対象とする薬剤を選択。2) in vitroでH.bilis ,H.hepaticusの薬剤感受性を検討する。3) 感染モデルに投薬を行い、一定期間後に除菌されていることを確認し、除菌群、非除菌群について、発癌の抑制、炎症性変化H.bilis, H.hepaticusを経口的に接種、その後の感染獲得の有無、感染経路などを確認する。や細胞増殖活性への影響など詳細に比較検討を行う。4) 2)、3)の結果を踏まえたうえで、胃十二指腸潰瘍に対するH.pylori除菌療法施行例を対象に疫学調査を行い、胆道疾患、特に胆道発癌の発症率について検討を行う また、以下の検討でHelicobacter属菌胆道感染の経路の検討を行いたい。Helicobacter属菌DNAの接種モデル1) H.bilis, H.hepaticus DNA溶液の開腹下胆嚢内注入、経口的胃内注入、腹腔内注入を行う。2) 3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月後に犠牲死させて胆道組織を採取し胆道上皮の組織学的変化を評価する。さらにPCNA染色などを用いて胆道上皮の細胞増殖活性を検討する。
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