研究課題
統合失調症死後脳例の前頭前野及び上側頭回のホスファチジルイノシトールに着目した脂質代謝解析結果を、福島県立医科大学神経精神医学講座で運営する精神疾患死後脳バンク特有の詳細な臨床情報(罹病期間、抗精神病服薬量、生活歴・既往歴・手術歴・鎮痛薬を含む全服薬歴等)を駆使して関連を検討した。この結果、精神症状の重症度とホスファチジルイノシトールの解析結果に関連が見られた。この方法論自体、生前の臨床情報が得づらい死後脳研究では実現が困難なものであり、ユニークな研究成果であるため、2013年に京都で開催された第11回世界生物学的精神医学会国際会議にて方法論を報告した。また、データについては、第43回米国神経科学会議にて発表した。今後は、本研究の成果を発展的に確認するために、液体クロマトグラフ質量分析等による定量的解析結果を追加検討していく計画である。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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