本研究の目的は、退院後早期の胃切除術後患者を対象に、食生活の変化の実態と特徴を明らかにすることであった。結果、食物摂取量は入院時より減少しており、摂取エネルギーは退院後3ヶ月になっても手術前の1/3程度であった。また、体重および体脂肪は、退院から3ヶ月間の間減少し続けており、特に高齢者の体重減少率が大きかった。食物摂取量が増加しない患者は退院後3ヶ月を経過しても体重が増加せず不安気分も高値であることが明らかとなった。胃切除術後患者の食物摂取量を丁寧に確認し、退院後の時期を考慮した細やかな外来看護支援の必要性が示唆された。
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