バキュロウイルス発現系を用いてVP5、OVA、VP5+OVA、α2β1インテグリン(ヒト、マウス2種類)、NSP4の合成を行った。VP5、OVA、VP5+OVA、α2β1インテグリン(ヒト、マウス2種類)の発現は良好なことが確認されたが、NSP4の発現は確認できなかった。α2β1インテグリンに対するVP5、OVA、VP5+OVAの結合力をELISAを用いて分析した結果、OVAはα2β1インテグリンに結合しないが、VP5とVP5+OVAはα2β1インテグリンへの高い結合性が認められた。α2β1インテグリンは舌下粘膜にも発現することをマイクロアレイ解析によって確認しており、VP5を輸送担体としたワクチンが次世代粘膜ワクチンとして有用である可能性が示唆された。
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