糖尿病の開示と患者の個人的要因、HbA1cおよび選択後の満足との関係を明らかにする目的で患者111名に質問紙調査をした。結果、開示の影響要因は開示相手や性別によっても差異がみられた。糖尿病の開示・非開示はプライバシー志向等の個人的要因以外に、ストレスの軽減への期待や、開示後の人間関係上の気まずさや心配、心理的ストレスに関係があった。糖尿病の開示には身の安全、自己管理やソーシャルサポートよりもストレスが関与していた。開示は血糖コントロールに影響すると推察された。友人への開示は選択後の満足に有意に相関していた。支援は意思決定後も必要で、特にストレスマネジメントへの支援が必要であると示唆された。
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