本研究はCEACAM1 isoform balanceの違いにより転移や浸潤に関するメカニズムを解明することを目的として、大腸癌のCEACAM1 isoform balanceと癌間質との関係についての研究を行った。 CEACAM1-longを優位に発現する大腸癌間質ではb2-integrinが有意に強く発現していた(p=0.03)。また、b2-integrinが発現しているものでは、有意にリンパ節転移、血行性転移が多くみられた(p=0.0004, p=0.0001)。CEACAM1-long優位な発現がb2-integrinを介して癌の転移や浸潤に関与している可能性が示唆された。
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