トランスジェニックマウスの作成は新生児糖尿病(DEND症候群)を引き起こすR50Pを組み込んだベクターが大腸菌増殖に毒性を有し困難であったが、改良型ベクターによりES細胞のスクリーニングが終了し受精胚にインジェクションする段階にいたった。 薬理学的にDEND症候群の状態を再現すべくラット脳にKATPチャネル開口剤であるジアゾキサイドを注入した結果、患者の飲水障害を再現することに成功した。 既存の脳中枢作用薬の中にDEND症候群患者に有効なKATPチャネル閉鎖作用を有するものがないかの解析を行った結果、抗鬱剤のブプロピオンと抗てんかん薬のバルプロ酸がKATPチャネル閉鎖作用を有することを発見した。
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