今後の研究の推進方策 |
本年度は、抗がん治療薬(ドセタキセル、カバジタキセル)、分子標的治療薬(sorafenib, sunitinib, everolimus)と、局所アンドロゲン産生阻害剤(CYP17A阻害剤:Abiraterone, TAK-700)や小分子化合物(ERK, TGF-β/SMAD, Wnt/cateninなどのシグナル伝達阻害剤)投与下での、相加相乗効果について、平成24年度に明らかになったがん微小環境に着目して検討し、これら薬剤の有用な併用方法や投与タイミングを明らかにしていく。各種シグナル伝達機構でのフィードバック機構についても合わせて解析することで、CRPCにおける進展に応じた、包括的な治療戦略の分子基盤を追究することで、研究は遂行される。研究費は患者への還元という観点から有意義に活用されると考える。
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