研究課題
本研究の目的は、タンザニア農村部で安全で安心な出産を促進するため、具体的には医療者との出産を選択し、緊急時にも必要なサポートや介入が得られるよう行動するために、女性や家族の視点から理解しやすい妊娠期プログラムを開発することである。本年度は、汎用性の高い紙芝居教材を完成させ、日本・タンザニア両研究機関の倫理審査委員会からの承認を得て、データ収集、データマネジメントと分析を行った。紙芝居教材は先行研究を参考にタンザニアの文化に沿ったストーリーを展開し、イラストを作成した。タンザニアにおいて、National Institute of Medical Research (NIMR)、Tanzania Commission for Science and Technology (COSTECH)の2か所から承認を受けた。データ収集は3つの村で、妊婦42名とその家族96名の合計138名を対象に、教育プログラムと質問紙、プログラム評価のためのグループインタビューをスワヒリ語で実施した。得られた量的データはSPSSに入力し、現在分析を行っている。質的データにおいては、スワヒリ語から英語に翻訳し、サマリーを作成した。本研究はタンザニア人研究者との協働で行い、現地での許可申請の方法、リクルートにおける村長とのコミュニケーション、データ収集後の謝礼の方法など、一般的な倫理的配慮に加え、現地のルール、文化に則した方法で実施した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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聖路加看護大学紀要
巻: 40 ページ: 35-41
Japan Journal of Nursing Science
巻: 10(2) ページ: 170-179
10.1111/j.1742-7924.2012.00222.x