脳血管手術を受ける患者に対し、手術前に術後せん妄を予測する目的でスケールを開発し、本研究においてスケールの妥当性を検証することを目的に前向き調査を実施した。スケール項目は、年齢、意識障害、基礎疾患、脱水、精神脆弱状態の25点満点中、15点以上の場合にせん妄のリスクありとした。51名の対象者に同意を得たうえ、術前に予測スケールを用いたリスク評価および病棟看護師による協力を得てせん妄評価を行った。せん妄発症例は33.3%であり、スケール得点はせん妄あり群となし群の間に有意差を認めた。ROC曲線下面積は0.748であり、今後も予測妥当性、臨床における有用性について検討を重ねていく。
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