修復象牙質形成におけるＣＴＧＦ／ＣＣＮ２の役割解明

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24890258
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 室町 幸一郎 日本大学, 松戸歯学部, 助手(専任扱) (50637072)
• 研究期間 (年度): 2012-08-31 – 2014-03-31
• キーワード: 修復象牙質 / CTGF/CCN2 / BMP-1 / 象牙質・歯髄複合体

研究概要

修復象牙質形成におけるconnective tissue growth factor/CCN family 2 (CTGF/CCN2)の発現と役割解明を目的に研究を行った。齲蝕直下の象牙芽細胞様細胞においてCTGF/CCN2、BMP-1の発現亢進を確認し、ヒト歯髄培養細胞においてBMP-1がプロテアーゼ活性非依存的にCTGF/CCN2の発現を促進することを明らかにした。さらに蛍光標識化BMP-1が細胞質へ移行し、dynamin阻害剤によってBMP-1によるCTGF/CCN2発現が抑制されることを見出した。以上の結果から修復象牙質形成時のCTGF/CCN2発現の新たな機序が明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Tumor necrosis factorαstimulates expression and secretion of urokinase plasminogen activator in human dental pulp cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Narita T, Muromachi K, Kamio N, Nakao S, Matsushima K, Hashizume H
  • 雑誌名: Journal of Oral Science 巻: 54 ページ: 329-326
  • 査読あり
• [学会発表] PlasminによるCOX-2産生シグナルと細胞内カルシウムイオン濃度の変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 神尾直人,室町幸一郎,葉山朋美,松島潔
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2013年度秋季学術大会(第139回)
  • 発表場所: 秋田
  • 年月日: 20131017-18
• [学会発表] BMP-1 promotes CTGF/CCN2 expression independently of protease activity in human carious teeth (2013)
  • 著者名/発表者名: Muromachi K, Kamio N, Matsushima K
  • 学会等名: IFEA The 9th World Endodontic Congress
  • 発表場所: Tokyo, JAPAN
  • 年月日: 20130323-26
• [学会発表] ヒト象牙質・歯髄複合体におけるメタロプロテアーゼとCTGF/CCN2発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 室町幸一郎,神尾直人,松島潔
  • 学会等名: 第55回歯科基礎医学会学術大会サテライトシンポジウム
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2013-09-20
  • 招待講演