目的:ターミナル期にある重症心身障害児の家族への看護師の関わりを記述し、看護実践の示唆を得る。 研究方法:ターミナル期にある重症心身障害児の家族への看護師の関わりを把握するために、質的記述的研究方法を用いた。研究協力者は、ターミナル期にある重症児と家族のケアに携わった経験のある看護師8名であった。2012年8月から2013年1月に、インタビューガイドに基づいた個別の半構成的インタビューを実施した。 結果:看護師が子どもの身体状態が不安定になってきたと認識した時から生命が終わる最期の時の期間における、重症心身障害児の家族への看護師の関わりとして、6つのカテゴリー【親を尊重する】、【親の安寧に気を配る】、【親と共に子どもに寄り添う】、【家族の在りようを維持する】、【子どもが生きた証を残す】、【医療チームで家族へのケアを調整する】を抽出した。 考察:重症心身障害児は、小児がん患児とは異なりエンドポイントを予測することが難しいという特徴がある。そのため、身体状態が悪化したと察知した時から、今回抽出した関わりを強化することが重要である。
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