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2012 年度 実績報告書

Nup88の分子間相互作用解析によるがん発症・転移促進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24890288
研究機関崇城大学

研究代表者

牧瀬 正樹  崇城大学, 薬学部, 准教授 (80433001)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワードNup88 / 核膜孔 / 核膜輸送 / がん / 機能性ペプチド
研究概要

Nup88ががんの悪性化を導く分子機序を解明する上で、相互作用分子の同定は重要である。本年度は、結合分子を同定するためのツールとして、GFP融合Nup88の発現細胞とコントロールの細胞であるGFP発現細胞を樹立した。これらの細胞を利用して、GFPをターゲットとする免疫沈降法も併せて確立した。また、Nup88-GFP発現細胞では、内因性Nup88の発現量が減少することが分かり、細胞内にはNup88の発現を一定に保つ機構があることを示唆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の最終目的として、(1)Nup88と相互作用する因子の同定、および(2)Nup88の遺伝子発現系の解析、があった。(1)に関しては、Nup88-Nup214融合タンパク質およびNup88-Nup98融合タンパク質の発現系が確立できなかったが、Nup88-GFPの発現系を構築し、これを利用する免疫沈降法を確立した。したがって、相互作用因子がスクリーニングできる目前まで来ている。(2)に関しては、レポーターアッセイの準備を整えている。以上から、方法の一部を変更しながら進めてきた部分はあるが、全体の進捗にはさほど影響を与えておらず、概ね順調に研究が進展していると考える。

今後の研究の推進方策

相互作用分子の同定に関しては、当初Nup88-Nup214融合タンパク質、およびNup88-Nup98融合タンパク質発現細胞の樹立と、これら融合タンパク質に対する結合因子の同定を目指したが、発現ベクターの構築に時間を費やしすぎたため、急遽Nup88-GFP発現細胞を用いる方法に切り替えた。免疫沈降法の確立は終えているので、以降は当初計画通り研究を進める。一方、Nup88と相互作用する接着因子群の同定に関しては、Nup88-GFP発現細胞を用いる。Nup88との結合が予想されるCD82についてはこれの発現プラスミドを既に構築中であるので、構築が終了すれば、当初計画通り、両者が相互作用するか否かの検討を進め、これに目処が立った場合には遺伝子発現レベルの解析を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Nup153-Nup50 protein interface and its role in nuclear import.2012

    • 著者名/発表者名
      Makise M, Mackay DR, Elgort S, Shankaran SS, Adam SA, Ullman KS.
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 287 ページ: 38515-38522

    • DOI

      10.1074/jbc.M112.378893

    • 査読あり
  • [学会発表] 白血病細胞に特異的な非アポトーシス性細胞死の特性

    • 著者名/発表者名
      中村優希、藤川典子、牧瀬正樹、國安明彦
    • 学会等名
      第85回日本生化学会
    • 発表場所
      福岡

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公開日: 2014-07-24  

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