維持血液透析患者を対象に、血液透析治療中の運動療法(低強度レジスタンストレーニング)が、透析治療時間内の自律神経活動に及ぼす効果を心拍変動解析にて検証した。6ヶ月間の運動療法介入後、透析後半(3時間15分から3時間45分)のLF(low frequency 0.04~0.15Hz)とHF(high frequency 0.15~0.40Hz)の比率であるLF/HFが有意に増加した。LF/HFは相対的な交感神経活動の賦活を示し、循環血液量低下に対する自律神経活動の働きが改善されたものと考えられる。
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