本研究の目的は居宅介護支援事業所からみた訪問看護サービスのアウトカム評価をすることである。分析対象は、居宅介護支援事業所で介護支援専門員がアセスメントし、翌月にサービスの実績があった1995人である。性別・年齢ともに訪問看護の有無に有意差はなかったが、要介護度やADL・IADL、排泄(尿・便失禁)等に有意差があった。訪問看護利用回数は1ヶ月平均4.32回/人、加算件数は1ヶ月平均3.14件/人であった。訪問看護利用の介護給付単位は1ヶ月平均3612単位/人であった。尿失禁に関しては、約3ヶ月後、約6ヶ月後、約12ヶ月後において、改善の割合が、訪問看護利用なしよりも利用ありの方が高かった。
|