研究課題
基盤研究(A)
固体中の電子カレントにおける量子非線形現象に着目し、その理論的基礎の形成を目指す研究である。固体における電子カレントが、散逸をともなうオーミック流、巨視的量子効果による非散逸超伝導流、量子幾何学によって駆動される非散逸性幾何学電子流の3つに大別できるとし、それぞれが示す非線形性を特徴づけようとする点に特徴がある。凝縮系物理学のみならず、例えば量子標準など、様々な工学の基礎学理を与える重要な成果が期待される。