研究課題
基盤研究(A)
応募者は、半導体の可塑性が光環境に依存して変化する現象について、塑性変形を担う転位の中心部の構造電荷が転位運動に密接に関与するという仮説を構築している。本研究ではこれを検証するため、量子力学的手法を用いてミクロ領域での転位挙動とそれに伴う変形挙動に及ぼす光環境効果を原子・電子スケールで解明し、理論構築しようとする点で学術的独創性と独自性がある。特に、最近の評価・計測技術の進歩によって従前の方法では見つけることが難しかった現象が見出されるようになっており、研究を進める価値があると評価できる。