| 研究課題/領域番号 |
24K06060
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| 研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤上 真弓 山口大学, 教育学部, 准教授 (40737566)
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| 研究分担者 |
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
熊井 将太 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
中田 充 山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
霜川 正幸 山口大学, 教育学部, 教授(特命) (80437615)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| キーワード | 協働 / 話し合い / 総合的な学習の時間 / 授業づくり支援ツール / 研修プログラム |
| 研究実績の概要 |
研究の目的を4点[(A)総合的な学習の時間の話し合い場面における「協働」の在り方の提案、(B)「『協働』の質を高める手がかり集」の提案、(C)研修プログラムの開発、(D)研修プログラムの実施と改善]を挙げていたが、その4点に関連する取組を推進することができた。具体的には、以下の4点が令和6年度の取組の概要及び成果である。 1.これまでの研究において整理してきた総合的な学習の時間の話し合い場面における「協働」の質をとらえる視点と目指す「協働」に向かう質的発展段階(藤上、2023)を用いて、これまで暗黙知であった総合的な学習の時間の話し合い場面を構想する教師の思考・判断の様相や過程を顕在化し、提案した。 2.1の成果をもとに、授業づくり支援ツールとして、総合的な学習の時間の話し合い場面を構想する際の手がかりとなる5冊の「『協働』の授業づくりガイドブック」を作成した。また、もう1つの授業づくり支援ツールとして、総合的な学習の時間の話し合い場面を構想する際に用いる「授業デザインシート」を開発した。「授業デザインシート」は、平嶋ら(2011)(2015)のキット(Kit)ビルド(Build)方式の考え方を用いて開発している。 3.まず、[①「『協働』の授業づくりガイドブック」を教師に提供して、部品(キット)のもととなる要素に対する概念的理解を促す]、次に[②教師に、話し合い場面を設定するための部品(キット)を提供して、教師がその部品を構成(ビルド)することを繰り返して、見通しをもって話し合い場面をデザインできるようにする]、最終的には[③部品(キット)なしでも話し合い場面を構想できるようにする]ことをねらう研修プログラムを開発した。 4.授業づくり支援ツールをもとに、学校の校内研修や自主研修会で研修プログラムを実施するとともに、成果検証を行い、改善の方向性を見いだすことができた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的を4点[(A)総合的な学習の時間の話し合い場面における「協働」の在り方の提案、(B)「『協働』の質を高める手がかり集」の提案、(C)研修プログラムの開発、(D)研修プログラムの実施と改善]を挙げていたが、その4点全てに取り組むことができた。そのため、取組を行う中で見いだした課題を整理し、提案した授業づくり支援ツールやそれらを提供する研修プログラムの流れ、内容などを、より教育現場で活用できる汎用性のあるものに更新していく流れを生み出すことができたからである。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和7年度の研究としては、以下の4点に取り組んでいきたい。 ①令和6年度の成果と課題をまとめ、日本生活科・総合的学習教育学会で発表する。 ②研修プログラムを実施して浮かび上がった課題をもとに、授業づくり支援ツールの中でも5冊作成した「『協働』の授業づくりガイドブック」の内容を、より教師が活用しやすい説明や構成になるように見直していく。また、「授業デザインシート」を用いてどのように総合的な学習の時間の話し合い場面を構想(ビルド)したらよいのか、簡潔に伝わるように見直していく。 ③教師の総合的な学習の時間の話し合い場面を構想することに対する自信度を高めていくために、研修プログラムの構成の仕方や教師の変容をとらえる手法を見つめ直し、研修プログラムを実施する。具体的には、「授業デザインシート」を用いて構想(ビルド)する回数や完成した「授業デザインシート」をもとに議論する機会を増やし、研修プログラムを通して、教師の構想(ビルド)が目指す「協働」に向かうものへと変容していっているか、自信度は向上していっているかとらえていき、成果検証していく。 ④ここまでの研究では、小学校の総合的な学習の時間の話し合い場面を適切に構想する教師を育成することを目指してきたが、授業づくり支援ツールを、中学校の総合的な学習の時間や高等学校の総合的な探究の時間においても活用できるように整理し直す。高等学校においては、小学校や中学校における経験を生かして、生徒自身が話し合い場面を構想することを目指したいため、それを具現化できるようなプログラムを開発したい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
先進県・先進校視察や大会参加が予定と合わずに実施できなかったものもあったため。次年度、先進的な取組に関する情報収集やこれまでの研究成果を発表のために使用したい。また、研修プログラムの実施に関わるものに執行したい。
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