| 研究課題/領域番号 |
24K10763
|
| 研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
楠 正興 九州大学, 医学研究院, 助教 (40837308)
|
| 研究分担者 |
北村 宜之 九州大学, 医学研究院, 助教 (70644722)
三道 幹大 九州大学, 大学病院, 医員 (20981989)
磯田 拓郎 九州大学, 大学病院, 講師 (90452747)
栂尾 理 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10452749)
山田 明史 九州大学, 大学病院, 助教 (00565129)
石神 康生 九州大学, 医学研究院, 教授 (10403916)
|
| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
|
| キーワード | 核医学 / 核磁気共鳴 / メチオニン / APT / CEST / 脳腫瘍 |
| 研究実績の概要 |
腫瘍の特異なアミノ酸代謝を画像化するメチオニンPET(Positron Emission Tomography) は、腫瘍の進展範囲や再発診断などにその有用性が 報告されてきた。しかしながら、現時点で主流である静的撮像法(Static Imaging)による術前の腫瘍悪性度の正確な評価は困難とされており、 依然発展途上の課題である。本研究では、動的撮像法(Dynamic imaging)により新たな診断パラメータを探索し、これをAPT (Amide Proton Transfer)イメージングなどの先進的な分子イメージング技術と統合することで、この課題を克服し悪性度評価の精度向上や腫瘍の非侵襲的な分子情報取得を目的とした。
初年度は既存の研究ではまだ十分に比較されていないメチオニンPETとAPTイメージングの組み合わせによる特性と診断能力を包括的に分析する方針とした。そのため静的撮像法によるメチオニンPET(MET-PET)とAPT-weighted imaging(APT-WI)を用いて、びまん性神経膠腫28例を対象に腫瘍のIDH遺伝子変異の有無を予測する診断モデルを構築した。両モダリティから得られたヒストグラム指標を用いて解析したところ、APT90およびTNRmaxがIDH-wildtypeで有意に高く、両者の組み合わせによって高精度な予測が可能となった(AUC 0.85)。本研究により、MET-PETとAPT-WIが腫瘍の異なる生物学的特性を反映し、これらを相補的に用いることで予測精度を高められる可能性が示された。
|
| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
学会発表、国際専門雑誌への論文掲載などの成果があり、着実に前進している。
|
| 今後の研究の推進方策 |
今後は、メチオニンを含むアミノ酸PETにおける動的パラメータ解析を通じて、腫瘍診断に有用な新たなバイオマーカーの探索を進める。さらに、得られた画像情報をMRIなどの先進的画像と統合し、機械学習手法を活用した診断パラメータの抽出および評価を行う計画である。加えて、新たに導入された他のアミノ酸製剤も研究対象に加える予定である。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた国際学会発表が不採択となったことにより、旅費等の支出が発生しなかった。また、論文掲載のスケジュールが当初より遅れたため、掲載料の支払いが次年度に繰り越されることとなり、次年度使用額が生じた。これらの予算は、翌年度における論文掲載費用や学会発表費用等として計画的に使用する予定である。
|